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【これが結論!】「ホームページは必要ない?」を徹底検証

こんにちは。「田舎で生き残る!小規模事業者のためのお金をかけないWEBマーケティング入門」管理人の82chisaです。

ひとむかし前、企業やお店のホームページは「絶対に無いとダメ」と言われていましたよね。でも今は、X(旧Twitter)やインスタグラムなどのSNSやブログサービスを使えば無料で情報発信ができますし、Google Mapにも無料で情報を掲載することができるなど、ホームページが無くても情報を発信する方法はたくさんあります。

ホームページは無くてもいいんじゃない?

とお考えの方もたくさんいらっしゃることと思います。

もちろん、余力があるのであれば、作るに越したことは無いとは思いますが、ホームページを作るにはお金も時間もかかります。業者に制作を依頼した場合、金額にかなり幅はありますが、数十万円〜百万円以上覚悟する必要がありますし、一度作ったものをメンテナンスしたり更新する手間を考えると、なかなか重い腰が上がらない場合も多いと思います。

この記事では「ホームページって結局必要なの?必要じゃないの?」という疑問に答えていきます。

ホームページの必要性は「お客さまにとって必要かどうか」

結論から言うと、「ホームページは必要?」という質問の答えは「お客さんにとって必要かどうか」で決まります。

たとえば渋谷でカフェに行きたい人がいたとして、インスタグラムやGoogle Mapでお店を検索し、良さそうだと思ったお店のメニューや営業時間、口コミなど必要な情報が載っていれば、わざわざお店のホームページを検索する必要は無いですよね。
でも、会計システムの導入を考えている企業の担当者は、営業に来た会社のホームページを検索して、事業概要や取引先について調べようと思うでしょう。

このように、お客さまが必要とする情報に辿り着くためにホームページが必要な場合もあれば、必要ない場合もあります。答えはケースによって変わるので、自社のお客さまの視点で考えるようにしてみてください。

ホームページが必要ないのはこんなケース

では具体的に、ホームページが必要ないのはどんなケースか見ていきましょう。

実際の店舗を持って営業している小売業やサービス業では、ホームページが必要ない場合も多いです。店舗経営をしていてホームページを作るか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

①SNSやGoogle Mapで集客できる場合

SNSやGoogle Mapだけで十分集客できる場合は、ホームページを作る必要性は薄いです。

今は、お店を探す際にSNSやGoogle Mapで検索する人がかなり多くなっています。「地域名+サービス名」でインスタグラムを検索したり、Google Mapで検索することで、自分が行ける範囲の地域のお店を効率よく探すことができますね。

また、個人事業主でカウンセリングやコーチングをしたり、おうちでネイルサロンや料理教室をしているような人も、インスタグラムで十分必要な情報を伝えられる場合が多いです。ホームページもあってもいいですが、費用と手間を考えて余力があれば作ればいい、という程度でしょう。

このような場合には、ホームページを作るよりも先に、Google Mapで上位に表示されるためのMEO対策や、SNSの発信内容を改善・強化する方が優先度が高いですし、努力に対する効果も現れやすいと言えます。

MEO対策について詳しく知りたい方はこちら!
【Google Mapで上位に表示される!】MEO対策を自分でする方法

②大手ECサイトやポータルサイトで集客できる場合

小売業やサービス業の場合、楽天市場やAmazon、または食べログなど、大手ECサイトや情報ポータルサイトに自店のページをお持ちの場合も多いと思います。

例えば、以下のようなサイトです。

小売 楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど
飲食 食べログ、ぐるなび、Rettyなど
美容 ホットペッパービューティー、OZmallなど
旅行 じゃらん、楽天トラベル、Agoda、Trivagoなど
不動産 SUUMO、アットホーム、アパマンショップ、いい部屋ネットなど

あなたもふだん、これらのサイトを利用してお店やサービスを探していますよね。
こうした、一般のサービス利用者が多い業種には必ず大手の販売サイトや情報提供サイトがあります。これらの企業は資金力を活かしてSEOや広告にも力を入れているため、ネット検索でも必ず上位に表示されますし、こうしたサイトに単独の店舗や事業者が対抗するのは至難の業ですし、上位に表示されたとしても、お客さまにとって利便性が高いとは言えないですよね。

楽天市場や食べログに自分お店のページを持つことは、人が集まるショッピングモール内に専門店を出すのと同じです。単独では知名度が無いお店でも、人気のショッピングモールに出店すれば買ってもらえたり、知ってもらえる機会が増えますよね。(その分、家賃はかかりますが。)

ネットでも同じことで、ECサイトやポータルサイトに自社ページを持つのは、自分でサイトを作ってお客さまに来てもらえるよう施策を行うより、はるかに効率がいいのです

これを自社のホームページでやろうと思うと、サイト制作の初期費用に加え、WEB広告やSEO施策などを継続せねばならず、固定費もかかってきます。ECサイトやポータルサイトでの掲載料や販売手数料も馬鹿にはなりませんが、自分でやるよりは安上がりな場合が多いでしょう。

もしこれらの業種に当てはまって、まだ大手サイトへの掲載をしていない人は、まずは掲載を検討してみることをオススメします。

③クチコミや紹介だけで集客できる場合

WEBでの集客に期待しなくてもビジネスが成り立つ場合も、ホームページは必要ないと言えます。

地域に根ざした理髪店や美容室、クリーニング、自動車の修理サービス、行政書士や会計士の個人事務所、工務店などは、WEBでの集客をしなくても地域のお客さまや紹介のお客さまだけで十分成り立っている場合があるでしょう。

ただ、今後、新規のお客さまも呼び込みたい場合は、競合店や競合サービスと比較検討するための情報は見られるようにしておいた方がいいです。

MEO対策やSNSで対応できる場合にはまずはそちらに取り組み、ホームページでなければ対応できないものがある場合にはホームページの制作を検討するのもよいでしょう。

ホームページがあった方がいいのはこんなケース

ここまで、ホームページが必ずしも必要ではない場合について見てきましたが、「ホームページは絶対に必要ない」と言い切れるわけではありません。
次に、ホームページが必要なケースについて紹介します。ビジネスの方向性や強みによってさまざまなケースが考えられるため、自社の場合に当てはめてイメージしてみましょう。

①BtoB企業の場合

先述したように、BtoBで、紹介やクチコミで成り立っているようなビジネスの場合、ホームページは必要ない場合も多いです。しかし、事業規模が大きめだったり、新規のお客さまに契約を検討してもらう場合には、ホームページがあった方がいいです。

直接面会して商品やサービスの説明をしていても、決裁の判断をするタイミングでは、ホームページの企業情報や事業内容を参照される可能性が高いです。その時に、企業情報がきちんと掲載されていたり、事例や取引企業一覧などがあることによって、信頼度が高まり、受注率UPにつながる可能性があります。

デザイナーやライターなどのフリーランスも、ポートフォリオをホームページ上ですぐに見られるようにしておいた方が、発注を検討してもらう場合にわかりやすく、機会損失にならないと言えます。

いつでもWEB上にパンフレットを置いておくようなものですね。

②WEB広告を行う場合

検索サイトやSNSでWEB広告を行う場合は、広告を見て興味を持った人が次に見る受け皿となるページが必要になります。

大手ECサイトやポータルサイトに自社ページがある場合、そこに遷移させることもできなくはないですが、こうしたサイトではせっかく興味を持ってくださったお客さまが他社のページに流れてしまう可能性があり、もったいないです。また、SNSのトップページや投稿に遷移させることもできますが、これも、購入してもらったり、資料請求してもらったりするための情報に直接アクセスしてもらうためにはふさわしいとは言えません。

ただ、特定の商品や特定のキャンペーンを購入してもらうことが目的の場合は、ホームページではなくLP(ランディングページ)で足りる場合もあります。自社の戦略に合わせて、ホームページかLPを用意するのがよいでしょう。

③多くの情報を整理して伝えたい場合

SNSや大手ポータルサイトでもお店や商品・サービスの情報を伝えることはできますが、掲載できる量や方法が限られるため、商品の種類が多かったり、より複雑な説明が必要な場合、あるいは企業の歴史や商品開発ストーリーなどをしっかりと伝えたい場合には、ホームページが必要でしょう。ホームページを軸に、SNSや広告、チラシなども含めた一貫性を持ったプロモーション展開を行うことも可能です。

手間はかかりますが、それでも商品の良さをきちんと伝えたい、自社や商品のブランドイメージを確立したいという場合には、ホームページの設置を検討してみましょう。

④商品単価が高い場合

BtoCビジネスでも、高単価の商品を販売している場合にはホームページがあった方がいいです。

高単価商品の場合、より企業の信頼性が重要になりますので、SNSやポータルサイトだけでなく、ホームページ上で品質の良さや価値の高さをしっかりと表現する必要があります。
高単価の商品ほど、比較検討に時間をかけて判断する場合も多くなるので、しっかりとお客さまに信頼していただけるホームページを作りましょう。

⑤指名検索が多く期待できる場合

一般的なサービス名称での検索は競合が多く、検索結果の上位に表示させるSEO対策のハードルも高くなりますが、お店の名称や商品の名称で指名検索される可能性が高い場合にはホームページを用意しておいた方がいいです。

指名検索であれば、当然、上位に表示される可能性が高いですし、むしろ、お客さまが検索した時に情報が出てこないと信頼を落としてしまいます。

このような場合には、きちんとホームページを用意しておきましょう。

⑥採用活動を行う場合

商品やサービスの販売とは違う目的ですが、採用活動を行う場合にはホームページを用意しておいた方がいいです。

人材紹介サービスを利用するとしても、求職者は必ずと言っていいほど、応募する企業の情報をネット上で検索するでしょう。これも業種や事業規模により、絶対に無くてはいけないわけではありませんが、ホームページが無い会社よりはある会社の方が、情報をたくさん得ることができて、信頼感や安心感につながり、応募してもらいやすくなります。他社に捕られず良い人材を集めたい場合には、ホームページをきちんと整備しておくことをオススメします。

ホームページを作る場合の選択肢

以上のように、ホームページが必要か、必要ないかは、あなたのお店や事業の内容や規模、目的によって変わってきます。ホームページを作らなくても目的を達成できる場合には無理に作る必要はありませんが、もし作る必要が出てきた場合に、どんな方法があるのかを最後にご紹介しておきます。

ホームページ制作会社に依頼する

多数のホームページを制作している実績がある会社に頼むのは一番安心感がありますね。ただ、こうした会社は無数にあり、サービス内容やサービスの質にもバラつきがあるので、よく調べてから契約するようにしましょう。ブランドイメージが重要な場合や複雑な機能が必要な場合は、複数の会社から提案をもらって決めることをオススメします。それなりに高額の予算が必要となりますので、事前にしっかり準備し、どのようなホームページを作りたいのか、他社や競合のサイトを調べてイメージしておくようにしましょう。

フリーランスに依頼する

費用を抑えたい場合には、フリーランスに依頼する方法もあります。営業や宣伝、人事などの部門を抱えている企業と違い、固定費用がかからないフリーランスは価格が安く設定されている場合が多く、また、フットワーク軽く対応してもらえる可能性があります。

ただし、力量にはバラつきがあります。ランサーズやココナラのようなマッチングサイトの評価を参考にしたり、実績をポートフォリオで確認してから依頼するようにしましょう。

自分で作る

それほど難しい仕組みを必要としないホームページであれば、自分で作ることも可能です。かつては自分でホームページを作るのはかなり勉強をしないと難しかったですが、今は簡単に安く作成できるサービスがたくさんあります。作成方法を紹介しているYouTube動画などもありますので、それらを見てできそうだと思ったら、挑戦してみるのも良いと思います。作った後に修正したい場合にも、いつでも自分で直したり情報を更新するができるメリットもあるので、可能であれば挑戦してみましょう。

まとめ

あなたの会社やお店にホームページは必要でしょうか?必要ないでしょうか?
この記事を読んで、判断するための材料にしてもらえたら嬉しいです!

ホームページは無いよりあった方がいいかもしれませんが、費用面や、作った後の運用を考えると、必ずしも作るべきとは言えません。自分の事業の規模やビジネスモデル、費用を考慮して決めるべきですし、何より、何のためにホームページを作るのか、目的をしっかりと考えましょう。目的が曖昧なまま作ってしまうと、費用はかかったのに効果が上がらず、メンテナンスの手間に対応できずに放置してしまうようなことにもなりかねません。逆に目的がはっきりしているなら、予算に応じて最も効果的な方法でホームページを整備しましょう。

ホームページと上手に付き合って、あなたの事業がうまくいくことを応援しています!