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【企業やお店の上手なSNS活用法】コンテンツマーケティングでがっちりファンを増やそう

こんにちは。「田舎で生き残る!小規模事業者のためのお金をかけないWEBマーケティング入門」管理人の82chisaです。
今回はSNSを活用した「コンテンツマーケティング」についてお伝えしていきます。
今や、規模の大小に関わらず、企業や店舗がX(旧Twitter)やインスタグラム、FacebookなどのSNSアカウントを持つことが一般的になりました。
でも、とりあえずアカウントは持っているものの、

・何を投稿したらいいかわからない
・効果があるのかイマイチわからない
・手間もかかるので放置しがち

という場合も多いのではないでしょうか。
しかしSNSマーケティングは、大手企業だけではなく、予算や人員が限られる中小企業や小規模事業者でも取り入れやすい、効果の高いマーケティング手法です。特に、近年ますます重要度が増している「コンテンツマーケティング」との相性がよく、上手に活用することで自社のファンを増やし、安定した収益につなげることが可能です。

この記事ではSNSのポテンシャルを最大限に活かせるコンテンツマーケティングについて解説します。

SNSの利点は? マーケティングに活用するメリット

まずはじめに、なぜSNSをマーケティングに使うべきなのか?そのメリットについて確認していきたいと思います。

日本人の大部分が使っている

X、インスタグラム、Facebook、LINE…。これを読んでいるみなさんも、見る専も含め、必ず何か1つ以上はSNSを使っているのではないでしょうか?日本のSNS利用者は年々増加傾向にあり、10代からなんと70代まで、幅広い年齢層の人が使っているため、非常に多くの顧客層にアクセスすることができます。

コストが安い

あなたも知っているように、多くのSNSは無料で利用することができます。媒体によって条件が違いますが、プロアカウントや公式アカウントも一部無料で使用できる場合も多く、さらに、広告やプロモーションを行う場合も比較的低コストで実施できます。広告宣伝費を大きくかけられない企業やお店にとって強力なツールです。

ターゲットに届きやすい

SNSはユーザーの属性や検索履歴に基づき、そのユーザーが関心のある情報を表示するようになっています。この仕組みにうまく乗せることができれば、自社の商品やサービスに関心が高いユーザーに自動的に情報を届けてもらえます。広告を出す場合も、年齢、地域、興味、行動などの詳細な分類でターゲットを絞り込むことができるため、費用対効果の高い宣伝を行うことができます。

拡散されやすい

SNSの大きな特徴として、ユーザーが良いと思った情報をシェアする機能があります。これにより、企業側が発信した情報だけではなく、ユーザーがシェアしたり投稿したクチコミなどが大きな力を持ちます。

では、「SNSマーケティング」にはどんな手法があるのでしょうか?
主に下記の5つの手法に整理されます。このうち1と4は、無料でも行うことができます。

X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどに自社の公式アカウントを開設し、継続的に運用する手法です。アカウントの開設は簡単&無料なので、多くの企業や店舗が公式のアカウントを開設し、情報発信を行なっています。

SNSプラットフォーム上に出稿する広告です。広告を表示したいターゲットを絞り、画像や動画など、いろいろな方法で訴求することができます。また、広告から自社サイトやECサイトに誘導したり、見込み客のリストを集めたりすることもできます。

SNS上で多くのフォロワーを持つインフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらう手法です。オーディエンスを自分で集める必要が無く、ある程度の信頼を持って情報を受け取ってもらうことができます。投稿での紹介だけでなく、ライブコマース(ライブ配信しながら商品を販売する)や、企業の公式アンバサダーとしての起用、イベントのゲストとして出演してもらうなど、さまざまな施策に活用されています。

SNS上で行う参加型のイベントです。プレゼント企画や投稿型コンテストなど、ユーザーを巻き込んだイベントをアカウントで開催することで、投稿のシェアをしてもらったり、ユーザーによるクチコミ投稿(UGC=「User Generated Content」と言われます)を増やしたりする目的で行われます。

SNSに投稿されている内容を分析し、商品の開発や改善、キャンペーンの方針など、ビジネス戦略に反映させるマーケティング手法です。クチコミや評判を検索したり、投稿の内容をフィルタリングしたりできるツールが提供されています。

コンテンツマーケティングとは

次に「コンテンツマーケティング」について解説します。

コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって有益な情報を「コンテンツ」にして発信することで、企業やお店の価値を感じてもらい、商品・サービスの販売につなげようとするマーケティング手法のことです。

ブログ記事、SNSの投稿、動画、インフォグラフィック、ポッドキャスト、写真など、ユーザーに有益な情報を伝えるためのメディアは全て「コンテンツ」であり、デジタルに限らず、書籍出版やダイレクトメール、セミナー開催なども「コンテンツ」の一種です。

「コンテンツ」で信頼を作る

例えば、お気に入りのスニーカーブランドのWEBサイトがあるとします。
新しいスニーカーのデザインや機能を紹介する動画、スニーカーを履いた人々の写真、新商品開発のストーリーを語るブログ記事などの全てがこのサイトの「コンテンツ」となります。

「コンテンツ」は、直接商品を売るだけではなく、お客さまの信頼を得てブランドとの良い関係を築くことを目的に制作します。信頼を得るためには「コンテンツ」がお客さまが困っていること、求めていることを解決するものになっている必要があります。信頼を得ることで、自社の商品やサービスを好きになってもらい、中長期的な視点で商品を購入してもらったり、友達にオススメしてもらえる可能性を高めていくのです。最終的な目的は商品・サービスを買ってもらうことですが、そのために作るコンテンツは、常にユーザーにとって有益なものとなっていることが重要になります。

なぜ今、コンテンツマーケティングなのか

従来のテレビや新聞などの広告、折込やポスティングで配布するチラシなどは、企業側から伝えたいことを一方的に発信するもので、企業側に主導権があります。

一方、コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値のある、役立つ情報を提供するもので主導権はユーザー側にあります。

マスメディアが強かった時代には広告の信頼性も今より高かったので、ユーザーは一方的に発信された情報を受け取って消費行動をしていました。でも今は、主にインターネットを使って「自ら知りたい情報を検索し、納得できるものを買う」という消費行動に変化しています。

このため、企業側が一方的に情報を発信するマーケティングから、ユーザーに有益な情報を提供するコンテンツマーケティングが求められるようになっているのです。

SNSがコンテンツマーケティングと相性がいい理由5選

コンテンツマーケティングを行うのに、SNSはとても相性が良いツールと言えます。ここではその理由を見ていきます。

1.コンテンツを届ける多様な機能がある

SNSが登場した初期の頃は、Twitterはテキスト、インスタグラムは写真、LINEはメッセージのやり取りと、使える機能が限定されていました。でも今は、一つのSNSでもさまざまなコンテンツを投稿することが可能になっています。

「YouTubeは動画」など、現在でもSNSによる強みや特徴はありますが、LIVEや投げ銭などの追加機能もあり、どのSNSも多様な形式のコンテンツ、発信方法で視聴者を引きつけることができるようになっています。しかも、操作はどれも難しくありません。目的に応じて使い分けることで、ターゲットの関心を集めたり、知識を提供したり、フォロワー同士で交流する場を作ったり、さまざまなコンテンツを発信して相乗効果を生むことができます。

2. 過去の投稿が資産になる

広告は配信期間が終わると見る人との接点も終了してしまいますが、コンテンツはサイトやアカウントを閉鎖しない限り半永久的に情報が残ります。このため、発信を続けていくことでコンテンツがアカウントにどんどんストックされていきます。

YouTubeで過去に公開した動画が数年後にも収益をもらたらしたり、インスタグラムの過去の投稿からフォロワーが増えたりもします。また、良いコンテンツが蓄積したアカウントがあることで、企業やお店の信頼度も高まります。

3.双方向のコミュニケーションができる

SNSでは、企業側から一方的に発信するだけでなく、ユーザー側もコンテンツに対してコメントやシェア、いいねを通じてフィードバックをしたりコミュニケーションを取ることができます。ユーザーは情報を受け取るだけでなく自分から主体的に働きかけることで、自分もアカウントの発信や企業活動に参加している感覚を持ったり、「中の人」とのコミュニケーションを重ねることで企業への信頼が深まったり、親しみや愛着を持ってもらうことができます。

4.リアルタイムのコミュニケーションができる

リアルタイムでのコミュニケーションができることもSNSの強みです。WEBサイトでもコメントのやり取りなどはできますが、スピード感はやや落ちます。問い合わせの対応なども迅速にできますし、新商品の入荷情報など、いつでもフレッシュな情報を提供することができるため、ユーザーからの利便性も高く、接触回数を多くすることができます。

5.ファンをコミュニティ化できる

アカウントに同じブランドや商品が好きな人たちが集まることで、ファンのコミュニティを作りやすくなります。
フォロワーが増えてくるとユーザー同士も顔馴染みになり、お互いに意見を交わしたり、情報を共有したりといったことが起こります。興味関心が近い人同士でやり取りを重ねると、自然とブランドに対する愛着が高まり、ポジティブな情報が拡散されやすくなります。

コミュニティ化を促すためには特定のハッシュタグを使ったキャンペーンを行うなど、積極的に交流の場を作ることが重要です。アカウントを見ている人限定の特典などがあると、メンバーとしての意識が強化されます。そこからSNSの中だけではなく、お店でのイベントに招待するなど、リアルのコミュニケーションにつなげることもできます。

SNSのコンテンツマーケティングで失敗しないために

ではSNSによるコンテンツマーケティングの注意点はどんなところでしょうか。

炎上に注意する

SNSは情報が拡散されやすいことがメリットでもありますが、裏を返せば、ネガティブな情報も拡散されやすいです。そうなると逆にダメージを受けたり、せっかくファンになってくれた人に嫌な思いをさせることになりますので、投稿内容のチェック体制を決めたり、ネガティブなコメントに迅速かつ丁寧に対応するなど、炎上を事前に防ぐ意識が必要になります。

投稿が続かない

コンテンツマーケティングは、単発でバズるのではなく、継続的な投稿による信頼の構築が鍵となります。発信が途絶えてしまうとアカウントのパワーが溜まらなかったり、落ちてしまったりしますので、そうならないための事前準備が必要です。投稿が続かなくなってしまう要因には以下のようなものがあります。

・発信の目的を決めていない
・ユーザーに提供する価値が明確になっていない
・ターゲットが明確になっていない

・コンテンツの作り方を決めていない
・続けられる運用体制になっていない
・競合アカウントを知らない
・データを検証し、修正していない

このような状態だと、SNSによるコンテンツマーケティングのメリットが活かせず、せっかく作ったのに残念なアカウントになってしまいます。
そうならないためにも最初の準備が肝心。少し時間をかけて、しっかりと戦略を練ってからアカウントを作ることで、順調に投稿していくことができるようになります。

SNSでのコンテンツマーケティング、失敗しない手順についてはこちら!
【SNSマーケティング】確実に成功するための7ステップ

まとめ

SNSは、企業やお店の大小に関わらず、マーケティングに有効なツールです。
特に、現在必須のマーケティング施策となっているコンテンツマーケティングとの相性がよく、うまく使うことで商品やサービスの価値を高め、お客さまをファンにしたり、さらにコミュニティ化して長く買ってもらうことができるようになります。

よく準備をして、自社の特徴を活かしてユーザーに価値を提供する魅力的なアカウントを作り、SNSが自社の頼れる営業マンとなるように活用していきましょう。