あなたが売っている商品やサービスは誰のためにありますか?
わかっているように思えて、改めて聞かれるとふわっとしてしまう人が多いのではないでしょうか。
商品やサービスを売るなら、できるだけ多くの人に買ってもらいたいですよね。
だから、たくさんの人に良いと思ってもらえるものを作りたいですよね。
でも「たくさんの人」って誰でしょう?
若い女性
30〜40代の会社員
楽しいことが好きな人
この辺りまでは、きっとみなさん考えていますよね。
でも、それだとダメなんです。
ざっくりしすぎていて、誰の心にも届かないんです。
いやいや、でもお客さん、買ってくれてるし。
そうですよね。
あなたはすでに事業をしていて、買ってくれているお客さんがいますよね。
でも、もっと多くの人に買って欲しいと思っているから、困っているのではありませんか?
そのためには、あなたの商品やサービスが誰が何を叶えるためにあるのか、突き詰めて考える必要があるんです。
この記事では、あなたの商品やサービスを必要としている人にしっかり届けるためのコンセプトの決め方についてお伝えします。
お客様はどこにいる?
私は2008年に東京から東北に移住したのですが、移住してみて、
「まったく不便じゃないなあ」
と思いました。
スーパーやコンビニやドラッグストア、ホームセンターは田舎でもくまなくある。
国道や高速道路を使うと大きな町へのアクセスもいいので、ちゃんと買い物したい時はちょっと足を伸ばせばいい。
急いでいれば、amazonや楽天で探してしまえばいい。
でもおしゃれなもの・珍しいものや、くつろげるカフェ、かゆいところに手が届くサービスは無いかもしれません。
だからあなたのビジネスは、きっとその辺りを狙っていますよね。
たくさん考えて、工夫して、あなたは価値のある商品やサービスを作っていると思います。
それを買ってくれるお客様もいらっしゃると思います。
でも、もっと売り上げを上げたいですよね?
それには、あなたの商品やサービスが届く範囲を広げる必要がありますよね。
そのためにWEBマーケティングを使うことをご提案したいのです。
田舎でも大抵のものは手に入り、よりハイスペックなものは都会やネットで手に入れる。
そういう生活をしている、あたなの回りにいる人だけでは、あなたの生活を十分に末長く、支えてもらうには心許ないのが現実ではないでしょうか。
あなたの商品やサービスを、今、買ってくれている大切なお客様にずっと提供し続けるためにも、より多くの人に買ってもらうにはどうしたらいいかを具体的に考えないといけません。では、これからあなたのお客様を買ってくれる人は、誰でしょう?
コンセプトを考えることは、そのために必須なのです。
スターバックスのコンセプト
ズバリお伝えすると、まずこれを考えましょう。
1【主語】誰が
2【目的】どうする/どうなるために
3【役割】〇〇を提供する/担う
これは、株式会社TBWA HAKUHODO エグゼクティブクリエイティブディレクターの細田高広さんが提唱しているやり方です。
例えば、あのスターバックスは、
1 都市生活に疲れた人が
2 街中でくつろげるように
3 職場と家の間にある憩いの場所を提供する
というコンセプト(のもと)なのだそうです。
でもこのままだと長いしまどろっこしいので、ここからスマートでシンプルな言葉にした結果、「第3の場所」というのがコンセプトになりました。
スターバックスが売っているのはコーヒーではなく、職場でも家庭でもない、くつろげる居場所。その理念が、商品づくりにも、インテリアや備品にも、お店を出す場所にも通底しているのだそうです。
そう聞くと、すごくしっくりきますよね。
スターバックスの価値ってそういうことなんだな、と納得できませんか?
おいしいコーヒーを飲んでもらう
くつろげる時間を過ごしてもらう
だと、どこのカフェでも同じになりそうだけど、
第3の場所
というコンセプトがあることで、どういう人がどういう時に行く場所なのか、ぐっとフォーカスされるし、ワクワク感があって、スターバックスのイメージとぴったり合いますよね。
他にもいろいろなカフェチェーンはあるのに「スタバに行きたい」と思わされる理由が、なんとなくわかる気がしませんか?
いいものを作れば売れる時代は終わってしまった
みんながまだそんなにものを持っていなくて、商品やサービスも世の中に揃っていない頃には、「いいもの」を作ればそれだけで売れたけれど、今はなんでもありますよね。
他と比べて圧倒的にいいものなんて、大きな会社であっても作れない時代なのです。
ましてや、私たちのような田舎の小規模事業者が商品力だけで勝負しようとするのは、けっこう無理ゲーですよね。
だから、コンセプトが大事なのです。
むしろ、市場機会が限られている地方の事業者こそ、コンセプトをしっかり考えるべきなのかもしれません。
そしてそういう時代なので、大きな会社もこぞって、会社そのものにも、それぞれの商品やサービスにもコンセプトを作っているわけですが、その結果、
「豊かな社会」
「GOOD PRICE,GOOD DESIGN」
のようなコンセプトがそこらじゅうに溢れている、と細田さんはいいます。
おいしいコーヒーを飲んでもらう
くつろげる時間を過ごしてもらう
も同じことですよね。
だから、
1【主語】誰が
2【目的】どうする/どうなるために
3【役割】〇〇を提供する/担う
まずはこの解像度で、自分の商品やサービスを考える必要があるんですね。
あなたの商品やサービスについて、この3つを埋めてみてください。
しっくりくる言葉が、見つかりそうでしょうか?