ちゃんとWEBで発信した方がいいのはわかってる。
だからホームページ作ったしSNSも一応やってるけど、手間がかかるばっかりで成果につながってる気がしない…
わかります…、、、
それでは、せっかく労力をかけているのにもったいないですよね…、、、
「WEBマーケティング」なんていうと、大きな会社で専門部署の人がやっているような気がして難しそうですが、WEBでお客さまを集めたり、売上につなげたりする方法は、すでに世の中でかなり研究されています。そして実は、売り上げ規模が大きくても小さくても、基本の考え方は同じなんです。
むしろ、規模が小さい事業でも成果を上げることができるのが、WEBマーケティングの良さと言えます!
WEBマーケティングとは、
届くべき人に届くべき情報が届いて商品が売れるようにする
一言で言えばこれだけです。
もちろん、それには一つ一つやるべきことがありますが、王道の手順がありますので、それに沿って1から積み上げていきましょう。
大丈夫、一度に全部やる必要はありません。
一歩一歩、進んでいけばいいんです!
この記事では、小規模事業者が自分でやっても成功できるWEBマーケティングの基本の手順をお伝えします。
ステップ0:コンセプトを決める
「ステップは7つなのに、ゼロからなんてズルくない?」と言われそうですが(笑)、ゼロから書く理由があります。
コンセプトは、WEBマーケティング以前に、あなたのお店や事業そのものに必要なものだからです。これがしっかりしていないと、せっかくWEBを活用しようとしても、やるべきことが定まらずブレブレになってしまいます。
コンセプト(英:concept)を直訳すると、「概念」「構想」「考え」などの意味になります。 つまり、何かをやる時の考え方のベース・方向性のことです。
あなたが事業を始めた時、思い描いたことがあったはずです。
あるいは、商品やサービスを作った時にも、それを作る理由があったはず。
あなたの商品やサービスが存在する理由を言葉でわかりやすく示したものがコンセプトです。
あなたのお店や事業のコンセプトは何ですか?
WEBマーケティングを始める前に、ここをしっかり答えられるようにしておきましょう!
🔽コンセプトの考え方について、詳しくはこちら
ステップ1:買ってくれる人を具体的に思い浮かべる
小規模事業者がWEBマーケティングに挑戦するために最初にやるべきことは、あなたの商品やサービスを誰が買ってくれるのか、いわゆるターゲットを決めることです!
ターゲットとは、あなたの商品やサービスを買ってくれる顧客の層です。
年齢や性別、居住地や属性など、比較的ざっくりとした条件で対象者を決めます。
ここまでは、みなさんだいたい想定しているかもしれませんが、もう一つ決めることとして「ペルソナ」があります。
「ペルソナ」という言葉、聞いたことがありますか?
ペルソナとは、ターゲットの中のたった1人の理想の顧客です。
ペルソナについては、あたかも実在する人物のように、細かい性格や、1日の行動や、毎日何を考えて暮らしているかまで細かくキャラクター設定をします。
ペルソナを考えるのはちょっと面倒なので「そこまでしなくてもいいんじゃ?」という気持ちになるかもしれません。
でもマーケティングの世界では、ペルソナをきちんと設定することは成功のための必須条件となっています。
コンセプトにピッタリハマるペルソナが設定できると、発信する内容にブレがなくなり、あなたの商品やサービスを必要としている人に確実に情報を届けられるようになります。
🔽ペルソナとターゲットについて、詳しくはこちら
ステップ2:どのメディアを使うか決める
次にやることは、どのWEBメディアを使うか決めることです。
最初に押さえるべき5つのポイントでも解説したように、小規模事業者はまずはSNS(ソーシャルメディア)の活用を考えるのがいいでしょう。
なぜなら、ソーシャルメディアは
- 日本人のほとんどが使っている
- 無料で使える
- アカウントの開設が簡単
- 成果を数字で測れる機能がセットになっている場合がほとんど
だからです。
今は、SNSがあればとりあえずホームページは無くても大丈夫という場合もあったりしますよね。
お客さまも、お店や企業のWEBサイトを検索で訪れるのは何か確認したいことがあったりする時だけで、日常的に使う商品やサービスについてはSNSで情報を得るようになっています。
若い世代ではすでに、出かけた先でお店を探すのにもインスタグラムを使っている、という話もあります。
なので、SNSはしっかりと押さえましょう。
それぞれのメディアごとに特徴がありますので、自分の商品やサービスに合うもの、あなたのターゲットやペルソナが利用しているSNSを選びましょう。
🔽6大SNSの利用者層や特徴についてはこちら
ステップ3:目標を決める
使うSNSが決まったら、そのアカウントを使って達成したい目標を決めましょう。
これは、数字で測れるものにすることが大切です。
- 店舗での売り上げ
- オンラインショップでの売り上げ
- SNSのフォロワー数
- LINE公式アカウントの登録者数
- 資料請求の数
など、あなたの目的に応じて具体的な数字と達成するまでの期間を設定しましょう。
「SNSのフォロワーを増やしてもっと売り上げを上げたい」というだけだと、打つべき手もぼんやりしてしまいますので、
いつまでに/何を/どくれくらい/どうしたいのか
しっかりと考えてみてください。
最初は仮説でOKです。
やってみて「ちょっと目標がズレていたかも?」と思ったら、その都度修正していきましょう。
ステップ4:狙うポジションを決める
次にやるべきことは、あなたの商品やサービスのWEB上の市場を調べて、狙うポジションを決めることです。
【自分でできるWEBマーケティング】最初に押さえるべき5つのポイントでも見たように、WEB上の情報は、その情報を探している人にしか届きません。
なので、お客さまが検索しているキーワードと、そのキーワードの検索結果にどのような競合がいるかを調べることが必須になります。
「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」(孫子)
です。
まずはあなたのペルソナが検索するキーワードを予想して、どのようなキーワードがどれくらい検索されているのかを調べましょう。
googleでの検索なら「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」などのツールを使ってキーワードを決めていきます。X(旧twitter)やインスタグラムならハッシュタグの検索結果の件数を調べ、ある程度の検索ボリュームがあるものを選びます。
ビッグワードと呼ばれる大量に検索されているキーワードは競合も多いので、最初のうちは少しニッチな、でもあなたの商品やサービスに合致しているキーワードを探しましょう。
キーワードを決めたら、その検索結果に表示されている競合アカウントを見て、自分のポジションを決めましょう。
競合と比べて、あなたの商品やサービスにはどんな強みがあるでしょう?
もしくは、あなたのお店やあなた自身のウリとなる個性はどんなところでしょう?
このような他と差別化できるような魅力のことをUSP(Unique Selling Proposition)といいます。
USPを決めると、発信内容やビジュアルに一貫性を持たせることができます。
ただし、オリジナリティ、競合との差別化にこだわりすぎる必要はありません。
もちろん差別化は大切なんですが、商品自体で圧倒的な差別化をするのは、小規模事業者には難しいですよね。
田舎ではむしろ、検索のボリュームはある程度あるのに、供給されているものの数が少ない、という場合も多いです。
WEBマーケティングをきちんとやっている事業者が少ないからです。
そういうおいしいキーワードを見つけて、しっかりとポジションを取っていきましょう。
お客さまにとっては当然、選択肢がいろいろある方が嬉しいので、競合がいても需要がそれを上回るなら、選択肢を広げてあげるようなポジションを取ればいいのです。供給が追いついていないなら、あなたがそれを供給してあげる立場になることができます。
「求めている人がいるが、足りない」市場を見つけて、しっかりとそこで露出していきましょう。
ステップ5:コンテンツを作って発信する
狙うキーワードとそこでのあなたのポジションを決めたら、いよいよ発信です!
これまでに決めた
- コンセプト
- ターゲットとペルソナ
- 検索キーワード
に合わせて、お客さまの解決したい問題を解決したり、叶えたい希望を叶えるコンテンツを作って、投稿しましょう。
頻度高く発信を続けることで、ターゲットの目に触れる機会が増え、あなたの商品やサービスを身近に感じてもらうことができるようになります。
頻度高く発信を続けられるように、投稿内容はあらかじめ、テーマの種類や作成方法を決めておきましょう。
毎回ゼロから投稿を考えるのは大変なので、発信が続かなくなってしまいます。
テーマや種類ごとに投稿作成のテンプレートを作っておくと、中身を入れ替えるだけで投稿ができて、簡単に続けることができるようになります。
発信を始めたら、データで成果を確認することも忘れずに!
ステップ3で決めた「いつまでに何をどくれくらいどうしたいのか」を、数字を記録しながらきちんとチェックしましょう。
数字の伸びが順調じゃなかったら、改善すべきポイントはどこなのか考えて、投稿内容をブラッシュアップしていきます。数字が目に見える形で測れるのがWEBマーケティングの良さです!
最初から完璧である必要はありません。
目標を決めることは必要ですが、やってみるとわかることはすごく多いです。
やってみて、予想と違ったり、うまくいかないことがあれば、その都度修正していけばいいのです。
あまり考えすぎずにどんどん試して、ダメなら変える。
そのくらいの気持ちで大丈夫です!
ステップ6:お客さまに好きになってもらう
検索結果にあなたの商品やサービスが表示されて、フォロワーや訪問者が増えてきたら、今度はファンになってもらえるような対策をしましょう。
これをマーケティング用語で「エンゲージメントを高める」といいます。
一方的に発信を受け取るだけではなく、コメントやメッセージのやり取りをしたり、限定のプレゼントやイベントに参加したり、コミュニティに参加したり、フォロワー同士で交流する体験を重ねていくと、人はあなたに親密さや信頼を感じるようになり、あなたのアカウントや事業を好きになります。会員システムやメルマガを作ることも有効です。
また、この段階になってきたら、あなたの個人的な体験や思い、日常をどんな風に過ごしているかをコンテンツにすることも有効です!
最初のうちは、探している情報以外の要素は余計な情報として受け取られますが、フォロワーがあなたの事業のことを知っていて、ある程度の信頼を持ってもらえている段階では、プライベートな内容を知ることでさらに親しみを感じてもらうことができます。
ここまで来たら、お客さまはあなたの商品やサービスのファンになっています!
お客さまをファンにすることができたら、継続的にあなたの商品やサービスを買ってくれるでしょう。
ステップ7:集客を自動化する
ここまで来たら、WEBマーケティングは完成です!
マーケティングのゴールは、営業活動が不要になることです。
一歩ずつ作ってきたあなたのメディアが、自動的にお客さまを連れてきてくれるようになります。
ここの部分は上級コースなので、また改めて別の記事でご紹介します。
まずはステップ1(もしくはゼロ)からスタートしましょう。
最強の営業マンが常にあなたの商品やサービスを売ってくれる、そんな夢のような状態を目指して、一歩ずつ進めましょう!